ea_py
MT5 の HIT-EA から出力された OHLC CSV を読み取り、GOLD/XAUUSD 向けの相場環境判定とエントリー候補価格を返す Python 補助アプリケーションです。
Python 側は注文送信を行いません。発注、注文管理、M15 確定足による最終タイミング判定は MT5/MQL5 EA 側が担当します。
現在の実行入口
MT5 EA からは bat/ 経由でルート直下の互換スクリプトを起動します。
<TerminalDataPath>/MQL5/python_for_ea/
├─ get_trend_reply.py
├─ get_entry_reply.py
├─ bat/
│ ├─ get_trend_reply.bat
│ └─ get_entry_reply.bat
└─ src/
└─ ea_py/
get_trend_reply.py:src/ea_py/pipelines/trend_pipeline.pyを起動する薄い入口。get_entry_reply.py:src/ea_py/pipelines/entry_pipeline.pyを起動する薄い入口。bat/get_trend_reply.bat: bat自身の親フォルダをプロジェクトルートとしてuv run python get_trend_reply.pyを実行。bat/get_entry_reply.bat: bat自身の親フォルダをプロジェクトルートとしてuv run python get_entry_reply.pyを実行。
入口ファイル名や配置を変える場合は、bat/ と MQL5 EA 側の呼び出し設定も合わせて更新してください。
MT5 連携ファイル
既定の連携先は、このプロジェクトの親にある MT5 MQL5/Files ディレクトリです。
<TerminalDataPath>/MQL5/Files/
パスの組み立ては src/ea_py/paths.py で定義しています。特殊な配置では MT5_FILES_DIR または MT5_DATA_PATH 環境変数で上書きできます。
EAからbat経由で起動する場合は、第1引数で渡された HIT_<symbol>_<magic_number> 接頭辞が MT5_EA_FILE_PREFIX として設定されます。第2引数で渡された _Symbol の価格桁数は MT5_PRICE_DIGITS として設定されます。Pythonはこの接頭辞をすべての連携ファイル名へ付けるため、同じTerminal内で複数EAや複数シンボルを動かしてもファイルが衝突しません。手動実行で接頭辞が未設定の場合は、従来のファイル名を使います。
入力
[<prefix>_]ohlc_H4.csv
[<prefix>_]ohlc_H1.csv
CSV は UTF-8 読み込みで、次の列を必須とします。価格列はfloatへ変換し、NaN/infや High < Low、High/LowがOpen/Closeを含まない行は停止値へ倒すため例外にします。
Time,Open,High,Low,Close
出力
[<prefix>_]trend_state.txt
[<prefix>_]target_prices.txt
[<prefix>_]target_zones.txt
[<prefix>_]process_done_trend.txt
[<prefix>_]process_done_entry.txt
MT5 が読む結果ファイルは utf-16 LE で出力します。結果ファイルを書き終えたあとに done ファイルを作成します。古い done ファイルは結果書き込み前に削除されます。
H4 トレンド判定
get_trend_reply.py は H4 OHLC から trend_state.txt を生成します。
現在の H4 判定は OpenAI API ではなく、ソースコード上のルールベース判定です。直近 72 本を使い、EMA、レンジ内位置、高安更新、DMI 系方向優位、効率比、EATR ベースのボラティリティを組み合わせて market_state を決定します。
0 = LOW_VOL_RANGE
1 = HIGH_VOL_RANGE
2 = LOW_VOL_UP
3 = HIGH_VOL_UP
4 = LOW_VOL_DOWN
5 = HIGH_VOL_DOWN
6 = TECHNICAL_ERROR_STOP
6 は現在の実装では技術エラー停止値です。CSV 読み込み失敗、データ不足、EATR 異常値など、安全側へ倒す必要がある場合に出力されます。
H1 エントリー候補生成
get_entry_reply.py は trend_state.txt と H1 OHLC から target_prices.txt と target_zones.txt を生成します。
処理の概要:
- H4 の
market_stateを読み込む。 market_stateと整合する戦略だけを選ぶ。- H1 の短期 36 本、中期 72 本からチャート PNG と数値要約を作る。
- H1 インバランス初動を Python 側で判定し、矛盾する候補を抑止する。
- OpenAI Responses API に候補価格・予測ゾーン生成を依頼する。
- GPT 出力を既存13行形式と分割エントリー用ゾーン形式へ展開し、価格の大小関係と距離を検証する。
target_prices.txtとtarget_zones.txtを書き、両方の完了後にprocess_done_entry.txtを作成する。
H4 状態ごとの許可戦略:
0,1: T2 Buy Limit / T4 Sell Limit
2,3: T1 Buy Stop / T2 Buy Limit
4,5: T3 Sell Stop / T4 Sell Limit
6 : 全停止
target_prices.txt は 13 行です。
1行目 : res_chk
2-4行目 : T1 Buy Stop の entry, tp, sl
5-7行目 : T2 Buy Limit の entry, tp, sl
8-10行目 : T3 Sell Stop の entry, tp, sl
11-13行目 : T4 Sell Limit の entry, tp, sl
有効候補が残らない場合や、CSV/API/パース/検証に失敗した場合は、13 行すべて 0 の停止値を返します。
分割エントリー用の target_zones.txt は7行です。
1行目 : schema_version(2)
2行目 : res_chk
3行目 : candidate_id(H1確定足時刻由来)
4-7行目 : strategy, zone_low, zone_high, tp, sl
EA側で分割エントリーを有効にした場合は、この予測ゾーンを split_entry_count 本に分割してpending注文を出します。ロットは総量分割または1注文固定を選択できます。
target_zones.txt の価格小数桁は MT5_PRICE_DIGITS に合わせます。EA/bat経由では自動設定され、手動実行で未指定の場合は安全側で5桁を使います。
OpenAI 設定
H1 エントリー候補生成では OpenAI API を使用します。
必須:
$env:OPENAI_API_KEY = "..."
任意:
$env:OPENAI_MODEL = "..."
$env:OPENAI_REASONING_EFFORT = "low"
$env:MT5_EA_FILE_PREFIX = "HIT_GOLD_10001"
$env:MT5_PRICE_DIGITS = "2"
OPENAI_MODEL 未設定時は src/ea_py/constants.py の DEFAULT_GPT_MODEL を使います。OPENAI_REASONING_EFFORT は none, low, medium, high, xhigh のいずれかです。MT5_EA_FILE_PREFIX と MT5_PRICE_DIGITS は手動実行時だけ指定すればよく、EA/bat経由では自動設定されます。
主なモジュール
src/ea_py/config.py 環境変数から実行時設定を読み込む
src/ea_py/constants.py 共通定数
src/ea_py/paths.py MT5 連携ファイルパス
src/ea_py/io/ohlc_csv.py OHLC CSV 読み込みと検証
src/ea_py/io/mt5_files.py 結果ファイルと done ファイルの書き込み
src/ea_py/charting/candlestick.py ローソク足 PNG 生成
src/ea_py/market/volatility.py True Range / EATR / 数値要約
src/ea_py/market/trend_state.py H4 方向判定と market_state 合成
src/ea_py/market/target_prices.py GPT 出力のパースと価格検証
src/ea_py/market/target_zones.py 分割エントリー用ゾーン出力
src/ea_py/market/imbalance.py H1 インバランス初動判定
src/ea_py/openai_client.py OpenAI Responses API ラッパー
src/ea_py/pipelines/ H4/H1 パイプライン
詳細なフォルダ構成は docs/architecture/folder-structure.md も参照してください。
開発
Python 3.13 と uv を前提にします。
uv sync
個別実行:
uv run python get_trend_reply.py
uv run python get_entry_reply.py
品質チェック:
uv run python -m py_compile get_trend_reply.py get_entry_reply.py
uv run ruff check .
uv run ty check
uv run pytest
注意
- API キーや接続情報はコードへ直書きしないでください。
work/配下は作業用・参照用であり、実行時の正本ではありません。- Python は候補価格を作るだけで、注文送信、ポジション操作、未約定注文キャンセルは行いません。
- 出力仕様を変える場合は、MQL5 EA 側の読み込み処理も同時に確認してください。